レベル・1 回想録 その3

素敵なお店の、素敵な入り口。 …アレッ? 意外性っていいですよね
みんな、喋らないからよくわからないけど、
どうやら“体験”っていうの、してるらしい。
ナンカ体験や、気づきがあったらお弟子さんに
報告して下さいって言ってるよ。
わたし、報告する様な事、なんもないけど。
お腹が空いてますって報告したら、怒られちゃうよね?
そのうち私でも、できるのかしら?その体験とやら。
でもサ、沈黙守ってるもん、
あんなにしつこく沈黙だー、沈黙だーって言ってるのは、
きっと大事だからだよ。
それ守ってたらどうにかなるよ。ウン。
と、沈黙に命を懸けていたのでした。
数日に渡りホーマー(インドの護摩焚き)や
何時間も延々と続く、パドカの儀式。
…銀のゾウリをたてまつるって、
ちょっとどうかと思いません?
と、何も起きないので、次第にTさんと
コースに対する愚痴の筆談が増え始めたのです。
(喋んなきゃいいと思い、筆談ばっかしてました。)
他にバリエーション無くて、やることないから、
時間延ばしでダラダラやってるだけなんですよ。きっと。
もっとこー、チャッチャやったら30分位で終わるよ。
あー、もう我慢できない、トイレいってこよーっと



