レベル・1 回想録 その4
どうしようもないイライラが増え始めました。
異国、沈黙、大部屋、知らない人達、自由が無い、
隔離されている、食べ慣れない食事、
訳わからない儀式、ああもう、全てがいやだ

ーーーこんな体験したくて、わざわざ来たんじゃないよーーー
一番嫌なのは自分には、何も起こらないから、
面白くない…
面白くない…
ない
ない
ない…
次第に不満を募らせ、
このコース自体に不信感が募っていました。
ある確信へと導かれたのです。
これは、ぼったくりツアーだ、と。
いま、思えば
我ながら、何チューこと思いついたんだ、
と思うのですが
その時は、そうだと思うと、
全てに合点がいったのです。
話す人が居ないし、何だか悪い方にしか、
考えられなくなっていく。
どんどん深まる自己中の確信。
神秘体験が出来るかも、と期待を持たせ
わざわざインドまで、連れて来ちゃう。
訳わかんない儀式を尤もらしく延々して、時間を稼ぎ…
21日過ぎたら、ハイ、サイナラ。
だって、沈黙してなきゃいけないからさ。
抗議しようにも、出来ないもんね。
これが、普通のツアーだって気づいている人、
私の他にいるのかしら?
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